世界の舞台で活躍するためにコンサルティング業界を志望

日本・米国・アジア地域におけるクロスボーダー統合案件を中心に、コンサルティング業界において14年超の経験を有する。2011年~2014年においては、PwC US(ニューヨーク)のM&A支援チームに所属し、日系企業による米系企業を対象とした買収・統合案件を含め、統合契約締結前のデューデリジェンスから、締結後のポストM&A統合まで、M&Aサイクル全般に渡る支援を担当した。銀行、保険、Private Equity Fundに加え、総合商社、製造業など、複数の業界に対し、サービスを提供した実績を持つ。

学生時代から日本企業の海外進出に貢献したいという志で、コンサルティング業界を選んだ愛場 悠介さん。PwCの海外派遣プログラムの第一号としてニューヨークでの赴任経験もあり、世界で通用する日本のコンサルタントとして、大きな存在感を発揮してきました。そんな愛場さんに、世界の舞台で活躍するコンサルタントの姿について伺いました。

日本のコンサルタントは世界で通用する仕事ができる

PwCに入社されたきっかけや目標は?

学生時代から、日本企業の海外進出に貢献したいと考えていました。私が就職活動をしていた2000年当時は、日本よりもアメリカ的なビジネスモデルが優れていると評価され、それがグローバルスタンダードとして認識されていました。しかし、日本企業の中にも優れたモデルが眠っていると感じており、グローバルネットワークを有したファームで、日系企業の強みを見出し、それを活かした海外展開を支援したい、と考えたのです。そして、PwCの前身となる 当時のArthur AndersenのConsulting部門に、新卒採用の第1期生として入社しました。当時は、新しいファームとして、海外では一定規模を有しながらも、国内ではベンチャー的な成長の可能性も感じていました。

もっとも印象に残っている成功体験は?

言語や文化の壁を越えれば、日本人コンサルタントは世界でも通用する、という成功経験です。
2011年から2014年まで、PwCのニューヨーク事務所に出向していました。そこでの仕事は、膨大なデータを論理的に整理し、経営の意思決定を支援するという難易度の高い業務でしたが、現地のやり方を踏まえつつ、日本人の強みである精緻な分析などの品質にも徹底的にこだわりました。その結果、プロジエクトの最後には、「分析と資料作成はYUSUKEがナンバーワンだ」という評価と共に、現地クライアントから個人指名での延長要請を頂きました。この体験から、日本のコンサルタントの質の高さは、グローバルでも通用すると確信しました。

理想の“道”を自らの力で切り拓く

もっとも苦労されたエピソードは?

米国に出向した当初は、日本で行っていたプロジェクトの進め方が評価されず、思うようにパフォーマンスが発揮できなかったことです。
そこで一旦日本流から離れ、現地におけるコンサルタント業務の基本に戻って、議事録を整理し、数字を緻密に集計し、現地のプロジェクトの進め方やリーダーシップの取り方などを学んで、現場のチームの一員としての働き方を吸収しました。そうして自身の強みと弱みを認識した上で、米国でのやり方に合わせた成果物を提供していくことで、最後にはクライアント・チームから認められるパフォーマンスを示せたのです。

現在の仕事でやりがいを感じていることは?

改めて原点に回帰するというか、学生時代の目標でもあった日本企業の海外展開に携われることです。
日系企業における機能のグローバル化が、販売⇒製造⇒株主⇒本社へとその範囲を拡大して行く中で、グローバルプロフェッショナルファームとしてのPwCの強みを活かして、クライアントをサポートできることに、やりがいを感じています。具体的には、アジア・北米地域におけるマクロトレンドを踏まえた日系企業の海外展開戦略の立案やM&Aを駆使した実行などに関わり、日本企業のグローバル化を支援しています。

今後どのようなキャリアを積んでいきますか?

PwC Japanでは、海外展開の戦略策定とM&Aも活用した実行支援コンサルティングを手掛けるチームを増強しています。そのチームのコアメンバーの1人として、東南アジアや米国のチームとも連携しながら、世界で戦う日本企業を支援していきます。また、こうしたプロジェクトを通して、これからPwCに入ってくる人や、社内で同じ志を持つチームメンバーの育成にも貢献したい、と考えています。 個人的には、数年内にはアセアン経済共同体としても注目されるシンガポールに出向して、自分自身の中の多様性を更に広げたいと考えています。そこでも試行錯誤はあると思いますが、やはり現地での体験が現実感を伴うアドバイスをする上で重要だと感じています。

PwCで働きたいと思っている若い人に、応援とアドバイスをいただけますか。

PwCには、世界中に約20万人のプロフェッショナルとのネットワークがあります。これだけの専門家集団ともなれば、必ず探している事例や情報が手に入ります。このネットワークを活用して、世界を舞台に活躍したいと願う方に、是非、門を叩いて欲しいです。
自分は先輩に育ててもらったと思っているので、自分が学んだり感じたことは、これからの若い人に伝えていきたいし、成長する機会を提供していきたいと思っています。また、PwCには「DIY (Do It Yourself)」的なカルチャーもあり、自分がこういったファームにしたい、という声が若いメンバーからどんどん出てきます。そういう思いやカルチャーに賛同して、惹かれてくれる人と一緒に働きたいと思っています。

これだけは誰にも負けない得意技はありますか?

趣味は、ニューヨークでのブロードウェイやオフブロードウェイ鑑賞です。日本では得られない、新しいエンターテイメントに出会えるなど、オフでも新鮮な発見に触れるようにしています。帰国後は、若手に交じり、フットサルに興じています。
仕事は、金融機関におけるクロスボーダーの経営統合に関する知見でしょうか。キャリアの面では、自分自身のPDCAサイクルの徹底に心がけています。常に、長期と短期の目標を立てて、それを自分が達成しているかどうかをチェックして、学んだことや成長したことを記録して、できなかったことの要因を分析しています。それを10年間以上続けて、現在に至っています。あとは自分自身がうまくいっているときほど、「危ないな」と感じるのです。それは、成長が止まっていることだと思って、常に新しい変化や成長に挑戦し続けるマインドを持ち続けています。