どんな試練も飛び込み競技で養った勇気で乗り越えてきた

2009年10月にプライスウォーターハウスクーパース株式会社に入社後、財務、会計コンサルティングを専門とする部署に配属。
これまで、経理機能の効率化を目的とした部門統合、国際会計基準(IFRS)の導入支援、グローバルプロジェクトマネジメント支援を行うプロジェクトに従事。

今後は「会計」と「グローバル」をキーワードに更なるステップアップを目指す。

フランスとアメリカの2つの大学院で国際関係学及びICTを活用した国際開発学を専攻し、いつかは発展途上国の開発支援に携わりたいと願っていた井上 由喜子さん。そんな井上さんは、留学先で多くの開発専門家集団と接し、知識を持つだけではなく、専門家チームで組成されたプロジェクト動かせる人材になりたいと考え、ボストンキャリアフォーラムに赴きました。そこでの素敵な出会いを経てPwCに入社しました。現在は、「会計」と「グローバル人材」をキーワードに更なるスキルアップを目指している井上さんに、お話を伺いました。

米国での人との出会いがきっかけでコンサルタントの道に進む

PwCに入社されたきっかけや目標は?

2008年のボストンキャリアフォーラムに参加して初めて、PwCの存在を知りました。当時は、『総合コンサルティング会社らしい』程度の情報しか持ち合わせていませんでしたが、偶然にも面接を担当されたパートナーの方が世界銀行で働いた経験があったため、開発の話題で大いに盛り上がりました。そして、その「人」に惹かれてPwCへの入社を決めました。

もっとも印象に残っている成功体験は?

国際会計基準(IFRS)導入のためのPwC USとのクロスボーダー案件にて、米国側アドバイザーとして海の向こうからお客様をサポートし、お客様や上長から非常に高い評価を受けたことです。
この案件では、IFRSを導入するにあたり、数年前に買収した米国子会社のコントロールが課題となっていました。そこで、東京の本社とは別に、米国現地にて子会社のプロジェクト進捗を直接管理するチームをPwC USと共同で組織し、日米両サイドからお客様をサポートすることになりました。私はその共同チームのメンバーとして、ニューヨークへ送られることになりました。
米国の大学院を卒業しているとはいえ、プロフェッショナルとして対価をいただきながら、母国語とは異なる言語でサービスを提供するというのは想像以上にタフなことでした。また、資料の作り方から会議の進め方まで、同じ「PwCのコンサルタント」でも日本とは随分異なるそのお作法に、最初は当惑してばかりでした。しかし、どんな時でも「自分はPwC Japanを代表しているんだ」という気概は忘れないようにしました。
悪戦苦闘の日々が続きましたが、結果として、プロジェクトの最後にはお客様に大変感謝していただき、上長であるPwC USのディレクターにもパフォーマンスを高く評価していただきました。また何よりも、言語や文化の壁を越えて、PwC USの優秀なコンサルタントたちと張り合うことが出来たという経験は、私のコンサルタントとしての自信をより深いものにしました。そして、当初は数か月のアサインの予定であったのですが、今回の働きが認められ、正式にPwC USのメンバーとして2年ほどニューヨークオフィスに移籍することが決まりました。

人への興味と好奇心が仕事の成功や達成感につながる

もっとも苦労されたエピソードは?

入社1年目にアサインされたプロジェクトでの経験です。当初、お客様の期待値とPwCが提供していたサービスに大きなずれが生じていました。そのため、お客様のPwCに対する評価が非常に低くなっていました。上司が必至になってプロジェクト範囲、スケジュール、体制、マネジメント手法の見直しに取り掛かっている中、私はお客様からの厳しくもご尤もな指摘を議事録に書き留めることしかできず、大きな無力感を感じたことを覚えています。
その時に、お客様との会議をスムーズに気持ちよく進めることができるようにと、席の配置を考えたり空調を事前に整えたり、打合せの時間帯、参加されるお客様の前後の予定に配慮するなど、細かい心配りが会議の場の雰囲気を変える力があることに気づきました。それは単純な作業で、コンサルタントのする仕事ではないと思われるかもしれません。ですが、コンサルティングという仕事はサービス業という一面もあります。ですので、どんなにロジカルな提案内容であっても、それがお客様にきちんと伝わる環境を整えることも重要だと受け止めています。

現在の仕事でやりがいを感じていることは?

私が「これは努力した!」、「成功した!」という感覚を得た時に、それをお客様からも会社からも同様に評価されていることにやりがいを感じます。お客様とのお付き合いは非常に長く、温かく成長を見守って頂いているという、とても恵まれた環境にあるのですが、その環境を与えてくれた上司にも感謝しています。同じ会社のプロジェクトを長く担当していると、やはり単調になりがちですが、私は常に新しい変化を求めて努力するように心がけています。そうすることで、お客様との関係も、常に新鮮でいられるのだと思います。

今後どのようなキャリアを積んでいきますか?

キャリアよりも自分の中で優先しているのは、やはり「人」との出会いです。PwCに入社するきっかけも、優れたパートナーとの出会いでしたが、社会人になってからも、素晴らしい人たちに囲まれて仕事ができているので、こうした環境をもっと伸ばしていきたいと思っています。
また、キャリア形成の目標としては、「会計」と「グローバル人材」が私の中のキーワードです。「グローバル人材」と言っても、ただ英語ができるだけではなく、各国のトップクラスのPwCメンバーと対等に議論し、言語や文化を乗り越えて肩を並べて仕事ができる人材になりたいと思っています。

PwCで働きたいと思っている若い人に、応援とアドバイスをいただけますか。

アドバイスとか言える立場ではないのですが、とにかく面白い人がいっぱいいるので「入って損はしないよ」と断言できます。(笑)
PwCは、人がスキな人が多いのです。好奇心が強く、分野の違う人の話を吸収しようとする人が多いので、人の話に興味を持って耳を傾け、その話のコアに刺さるような質問を投げかけることが出来る人に出会える楽しみがあります。また、仕事上は完璧に見えつつも、人間味のある上司も多いです。PwCには、「一緒に働きたい」と思える人がたくさんいます。ぜひPwCの人たちに会いに来てください。

これだけは誰にも負けない得意技はありますか?

土壇場での度胸は負けません。(笑)
高校生のときは、飛込という競技の県代表インターハイ・国体選手でした。飛込は非常に危険なスポーツで、常に怪我と隣り合わせです。また「もしかしたら命に関わる危険のあるスポーツ」なので、技術以上に集中力と精神力が鍛えられました。今でも苦しい時は、「10mの飛び込み台から飛び込む恐怖よりはマシ」という考えが私の土壇場での度胸を支えてくれています。