コンサルタントは“人間力”の勝負。自らもずっと挑戦し続けていたい

2009年プライスウォーターハウスクーパースに入社以来、官公庁、製薬、物流といった様々な業界のプロジェクト経験を積み、広く知見を深める。2011年、学生時代からの夢であった「グローバルな環境で自身を成長させたい」という思いから、金融サービス事業部に所属。保険、銀行といった世界で大きく活躍するクライアントを相手に、日本語・英語を駆使して幅広いソリューションを提供している。

コンサルタントの“極意”は、Love & Smile と微笑む櫻木彩乃さん。「究極のサービス業であるコンサルタントとして、マーケットで通用する櫻木彩乃になる」という志と、努力次第で自らの価値を高められる仕事であることに惹かれて、新卒で入社しキャリアを積んできました。そして現場での数々の苦労と経験を重ね、クライアントからの強い信頼を得るまでに実力を伸ばしてきました。その秘訣や「もっと、“えらく”なりたい」という高い目標の真意について伺いました。

誰かのために頑張る仕事に魅力を感じて、夢だった外資系企業に就職

PwCに入社されたきっかけや目標は?

大学時代に塾のインターンをしていたのですが、そのときに営業や講師など、高校生の子たちが目標とする大学に合格するために、文字通りありとあらゆることをサポートしてきた経験があります。この経験から、誰かのために自分が努力して「その人の成功」をサポートして一緒に喜び合える仕事は、なんて素晴らしいんだろう、と感じました。それと外資系企業で働くのがなぜか小さい頃からの夢だったので、コンサルティングファームの他にもいくつかの外資系企業は視野に入れました。金融やメーカーの説明会にも行きましたが、やはりコンサルティングの仕事に魅力を感じて、この業界に飛び込むことを決めました。
ちなみに入社してから、採用の決め手はなんだったのか当時私の最終面接を担当くださったパートナーに聞いてみたところ「面接の場で、覚えてきたことではなく、その場できちんと自分の考えを話せていたこと」だと教えてもらいました。新米コンサルタントとしてまずは合格ライン、ということだったようで、ほっとしたのを覚えています。

もっとも印象に残っている成功体験は?

入社して4年目、外資系保険会社の統合に関係するプロジェクトに参画しました。かなり大規模かつ難易度の高いプロジェクトで、当時は本当に休みなくがむしゃらに働きました。特に複雑なITまわりを新しい会社に移管する必要があったため、参画している誰もが、口にはしなくても「成功しないのでは・・」と思うような苦しい毎日でした。プロジェクトメンバーは自分よりも年齢も経験も上のベテランばかりでしたが、進めるためには遠慮していられない。一生懸命コミュニケーションをとり、巻き込みながら、時には正直涙しながら“本気で”頑張ったところ、結果、奇跡的に大成功をおさめることができました。プロジェクトの最終日。当時のクライアントの常務から「今回のプロジェクトでの櫻木さんの貢献は素晴らしいものでした」というお言葉を頂いたときに、本当にコンサルタントになってよかった、つらかったけれど頑張ってよかった、という喜びと達成感、肩からふっと力が抜けるような・・何とも言えない気持ちで満たされました。

もっと“えらく”なって、もっと大きなプロジェクトを成功に導きたい

もっとも苦労されたエピソードは?

実は、同じ外資系保険会社では複数のプロジェクトを経験していて様々な試練にぶつかってきました。当時はまだ25歳とかで。自分なりにはもちろん一生懸命やっていたのですが。ある日、上司に呼ばれて「櫻木。自分でやりますといった仕事だろう。それで本当にちゃんとやってると言えるか? もし失敗したときに、本気で責任とれるのか、それくらいの気持ちでやっているのか?」と、それは厳しく詰問されました。悔しくて悔しくて涙を必死にこらえながら「やります。やらせてください」と答えたことだけ覚えています。そこからは、本当に頭を使って、ありとあらゆる状況を想定して、できる準備をすべて整えて。その甲斐あり、私に任された役割を全うできたのはもちろん、プロジェクトを成功させることができて、最後の評価ではその上司から「このプロジェクトで一番活躍したPwCのメンバーは櫻木です」という言葉をもらったとき、嬉し涙を流すことができました。

現在の仕事でやりがいを感じていることは?

この仕事は・・やみつきになります。(笑)
プロジェクトでは、様々な難問にぶちあたります。ですが、当然そこで折れたり負けたりできないので、とにかく「やるしかない」という気持ちで立ち向かう以外ない。で、気づいたら問題を乗り越えていて、お客様から信頼いただいて、それが次の仕事の原動力になる。その中で気づいたら自分の成長を実感することができて、そんなサイクルの中にいるとまた、大きな挑戦に挑みたくなってしまう。そんな繰返しです。
実際の現場では、何十年選手というお客様のもつ課題や悩みを受け止めて、それを解決するための方法を必死に考えて考えて抜いて、それをがむしゃらに実行にうつす、コンサルタントの仕事って究極これだけだと思っています。その壁が高いほど、燃えるというか・・、大きなやりがいを感じる毎日です。

今後どのようなキャリアを積んでいきますか?

とにかく・・もっと、“えらく”なりたいです。(笑)
うちの会社は、おもしろいことに、えらい人ほど楽しそうに働いているんです。えらくなれば、より大きなプロジェクトや仕事を任されて、自分の責任の範囲で、やりたいことをやれる環境がどんどん整ってくるから、仕事がもっと楽しくなるんですね。だからわたしももっとえらくなって、もっと大きなことに挑んで、どんどんおもしろくしていきたい。あとは学生時代から、尊敬できる人たちに囲まれた日常を送りたいと願っていたんです。その意味ではコンサルティング業界は実力が高いだけでなく、人間的魅力に溢れた人がいっぱいいてとても刺激的だし、年齢経験関係なく、公私ともに仲良くできる仲間がいる。互いを高め合いながら、切磋琢磨できる環境に恵まれています。だから今は、PwCでどんどんえらくなって、もっといっぱい面白いことをやってやろう!と思っているところです。

PwCで働きたいと思っている若い人に、応援とアドバイスをいただけますか。

コンサルタントは、人間力が試される仕事です。頭の良さは言うまでもなく必須ですが、それだけではなく、コミュニケーション力や周りへの思いやり、自分を犠牲にして誰かのために頑張る気持ち、そういう“人”としての力が、お客様から「また一緒に働いてもらいたい」と言っていただける本質的な力になると私は思っています。
学生さんの中には、仕事を選ぶうえでの最優先事項に「自分がどう成長するか」を挙げる方もいると思います。でもコンサルタントの仕事って、実は逆なんですよね。お客様の成功がすべてで、自分は二の次。お客様のために努力していると、結果として気づいたら自分が成長している・・という感覚でしょうか。これをできるかどうかは経験も年次も関係ないので、“お客様のために挑戦し続けたい”という思いのある学生さんに入社頂き、一緒に働ける日がきたら、こんなに嬉しいことはないですね。

これだけは誰にも負けない得意技はありますか?

誰よりもお客様のことを思う気持ちと体力(笑)、それと変化を楽しめること・・でしょうか。上司や友達からは「自由奔放・天真爛漫」と非常によく言われます。時と場合によっては褒め言葉ではないと常々思うのですが・・確かにそこは、誰にも負けないかも知れませんね。(笑)
昔から、昨日より今日、今日よりも明日、と少しでも良くなっていると実感できる毎日を送れるように頑張ることを大切にしていて、常に前に進むための意欲と行動力はあるかな、とは思っています。
ちなみに、コンサルタントとして頑張るために大事な体力は、もう何年も続けているエアロビクスで養っていて、ライフワークの1つになっています。あとはプロジェクトが一段落すると、仲良しの母とハワイでパワーをチャージします。ハワイはわたしにとって故郷みたいなもので、物心ついてからおそらく35回くらいは訪れているので、もしかしたらハワイ・コンサルタントのほうが向いているのかも。(笑)