ERPシステムが稼動した直後は、マスタ整備の遅れ、レガシーシステムから移行したデータの抜け漏れ、さらにはプログラムの不具合の発生などによりシステムが不安定である上に、ユーザーの新業務に対する習熟度がまだ低いことから、導入の効果が出せないばかりか、一時的に稼動前より業務の品質が低下することがしばしば見受けられます。
この期間において、業務を遂行するために人間系による例外的なやり方、たとえばデータ入力を毎日行うルールから週一回に変更したり、システムに入力する代わりにExcelとメールで済ませたりすることにより、システムデータの精度悪化が引き起こされます。この期間が長くなればなるほど、ユーザーのシステムに対する不信感は増大するとともにシステムの活用度は低下し、最悪の場合導入自体が失敗であったというような誤った評価が下されてしまいます。
ERPプロジェクトレスキューとは、ルールどおりの業務実施に軌道修正し、データの品質を改善することで、稼動後の混乱した期間を極力短縮し、ERPを活用した成果創出活動を迅速に開始できるようにするための一連の活動として定義されます。
プライスウォーターハウスクーパースのSCMコンサルタントは、主に以下のような課題の解決に取組んでいます。
各部門がルールどおりの業務を行っているかを定着化指標によって評価し、経営層や部門長へフィードバックして指示を出してもらうことで、一般社員から経営層までのすべての階層の意識を「システムを正とした業務運用」に切り替えていきます。
キーマンを中心に各部門へのヒアリングを行い、定着化に向けた課題を抽出・分類し、優先度を設定した上で、課題解決のためのタスクフォースを編成し、関連部門との調整を取りながら、短期間で課題を解決していきます。
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